ベンリートラバース概要
ベンリートラバース機種選定時は、以下の事項について御注意ください。
ベンリートラバースの型式表示
表示例 VT-1L20ー50 の場合
VT | 1 | L | 20 | 50 |
---|---|---|---|---|
ベンリー トラバースの略 |
主軸タイプ 1 or 2 |
軸突き出し方向 L or R |
軸径 mm |
フレーム外側幅 cm |
※フレーム外側幅(A寸法)とトラバース幅の関係は標準寸法表ページを参照してください。
主軸の種類
主軸の種類は2種類あります
タイプ 1:表面焼入れタイプ(標準仕様) |
---|
ストロークが短く、往復回数の多い場合などに適します。 特に指示が無い場合はこちらになります。 |
タイプ 2:ステンレスタイプ |
ストロークが長く、また往復回数が少ない場合。または、錆の出やすい場所などに 使用する場合などにも適します。 |
取り扱いと注意事項
ベンリートラバース機種選定時は、以下の事項について御注意ください。
シャフトの回転方向
- メインシャフトの回転方向は一定方向のみで、逆回転は出来ませんので、シャフトの突き出し方向で選定してください。

ピッチ及び回転数に対する推力
- 推力に対して入力回転とピッチの関係は、シャフト回転が遅いほど推力は大きく(強く)なり、速い回転ほど小さく(弱く)なります。また、ピッチは大きいほど推力は大きく(強く)ゼロに近くなるほどに小さく(弱く)なります。良い状態で御使用頂くには、最大ピッチの50~70%位のピッチになるように設定して使用してください。
ピッチについてはベンリートラバース仕様ページの仕様一覧表2をご覧下さい。
※ピッチとはベンリートラバースのメインシャフトが1回転する間にトラバース本体が移動する距離です。
本体取り付けについて
- 本機取り付けボルトのサイドプレート側のナットは緩めないで外側からもう一つのナットで固定して下さい。

ガイド装置取り付けについて
- ベンリートラバースは被ガイド材1本に対し1台の使用が基本です。プーリー等のガイド取り付けは、トラバース本体になるべく近づけてください。余り長いガイドや、重いガイドは故障の原因になります。